〜ロジャーズの来談者中心療法ってなに?〜

こんにちは!
今日は、カウンセラーが人の悩みを聴くときにとても大切にしている考え方、「ロジャーズの来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう)」についてお話しします。

ちょっとむずかしい名前ですが、とてもやさしくてあたたかい考え方なんです。


◆ 来談者中心療法って?

この考え方を作ったのは、アメリカの心理学者(しんりがくしゃ)、カール・ロジャーズという人です。

ロジャーズは、「人はだれでも、自分の力で元気になったり、成長したりできる力を持っている」と信じていました。
だからカウンセラーは「アドバイスをする先生」ではなく、その人の話をじっくり聴いて、力を信じてあげる存在なんです。


◆ カウンセラーが大切にする3つのこと

ロジャーズは、「人が自分らしく生きられるようになるために、カウンセラーはこんなふうに関わることが大事」と3つのことを教えてくれました。

① どんな話も受けとめる(無条件の肯定的関心)

相手がどんなことを言っても、「それはダメ」などとは言わずに、そのまま受けとめること。
「あなたの話を大切に思ってるよ」という気持ちで聴くことが大事です。

② 相手の気持ちを感じ取る(共感的理解)

「自分が同じ立場だったら、どんな気持ちかな?」と想像しながら、相手の心に寄りそって聴きます。
「それって、すごくつらかったよね」と気持ちに気づいてあげることがポイントです。

③ 自分らしく向き合う(自己一致)

カウンセラーも「いい人のふり」や「先生ぶる」のではなく、自分の気持ちに正直に、ほんとうの自分で向き合うこと。
うそをつかない関わりが大事です。


◆ どんな人に合っているの?

このやり方は、たとえばこんな人に合っています。

  • だれかに気持ちを聞いてもらいたい
  • 自分のことをわかってほしい
  • これからの生き方に悩んでいる
  • なんだか心がモヤモヤしている

ロジャーズの方法は、「アドバイスをされる」のではなく、「自分で気づいていく」スタイルなので、ゆっくり自分のペースで前に進みたい人にぴったりです。


◆ ロジャーズの言葉

ロジャーズは、こんな言葉も残しています。

「人を変えようとするのをやめたとき、はじめてその人は変わりはじめる」

これは、だれかに「こうしなよ」と言うよりも、その人を信じて、そっと見守ることが大切だという意味です。
そうすると、人は自分から変わっていけるんですね。


◆ 私の体験とロジャーズ

私は、仕事で転職(仕事を変えること)や、悩みをかかえた人の相談にのることがあります。
そのときロジャーズの考え方はとても役に立っています。

「この人の中には、きっと前に進む力がある」と信じて話を聴いていくと、相談に来た人が少しずつ元気になっていくのを感じるんです。


◆ まとめ

ロジャーズの来談者中心療法は、

  • 相手の気持ちを大切にする
  • その人の力を信じる
  • じっくり話を聴く

そんなあたたかいカウンセリングの方法です。

友だちが悩んでいたら、すぐにアドバイスをするよりも、まずはその気持ちに寄りそって聴いてみてください。
それだけで、心がすこし軽くなることもあるんですよ。


最後まで読んでくれてありがとう!
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